【GTA20XX】闇医者 甘衣かるあ視点 第14話「手錠と正義の境界」
Автор: かるあみるく
Загружено: 2025-10-22
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0時半。
甘衣かるあは短い眠りから目を覚ます。
師匠の無線が鳴った。
「客船の依頼入った。今回はひとりで。」
師匠はもう寝る時間らしく、今回は完全なワンオペ任務だった。
その前にと、師匠から二つのものを受け取る。
レースのチケットと、地図。
「今度走るぞ。コースの下見しといてね。」
軽い冗談のように言われ、かるあは微笑んで受け取った。
客船対応
指示を思い出しながらヘリポートへ向かう。
準備を整え、いつものように治療を行い、現場を離脱。
だが今回は黒とグレーの合同客船だった。
治療後、すぐにカーチェイスが始まる。
無線越しに響く叫びと銃声。
しばらくして――黒のボスがダウン。
かるあは急行。
だが、赤い立体駐車場には警察が集結していた。
黒の構成員たちは全員逮捕。
警察署へ連行されていく。
かるあは距離を取りながら、様子を観察。
一瞬の隙を探していたその時――
手錠をかけられたまま逃げ出した構成員がいた。
その瞬間を見逃さず、確保。
二人で山へと逃げ込む。
逃走と迷い
無事に治療を終えるが、
手錠を外すためにはナイフが必要。
だが、手元にない。
グレーの構成員たちが逃走中だったが、
彼らは盗品を所持しているため応援を頼めない。
「ハンティング用です。」
武器屋でそう嘘をつき、ナイフを購入。
再び山へ戻り、構成員の拘束を解く。
だが、無線越しにグレー組織から声が入る。
「GPS出してる。位置だしてるよ。」
かるあは迷った。
闇医者はあくまで治療を目的とした逃走補助のみ。
依頼前に報酬契約がない限り、
勝手な介入は“線を越える”ことになる。
どこまでが救いで、どこからが犯罪なのか。
その境界線を、胸の中でなぞった。
街の灯りの下で
大きな仕事を終え、
かるあはたばこ屋へ。
静かなフロアで客たちにコーヒーを奢る。
笑い声が少し戻った。
時計の針はもう夜明けを指している。
「今日はこれで、いい。」
闇医者アジトへ帰宅。
コートを脱ぎ、机に置いたレースのチケットを見つめる。
次に走るのは、命か、それとも車か。
そんなことを思いながら、
かるあは静かに目を閉じた。
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