人も犬猫も歯周病ってどこからくるの？！

当院に初診でこられるワンちゃんは
最近では、歯磨きをされていて歯石がほとんどないワンちゃんも
多くなってきました。

でも、
・歯磨きしていたら、嫌がるようになった場所がある
・ちょっと血が出る場所もある

とおっしゃるのです。
しかも、
他の動物病院の獣医さんにお聞きしたら
『歯はまだきれいですねー』と
歯石の付き方が少ないことを、褒められたという
飼い主さんも多数おられました。

でも、皆さん歯周病の中でも、歯肉炎は　歯肉=はぐきが赤くなる病気で　歯磨きや　クリーニングでもとに戻る炎症だと
赤みがあるのできがつきますが、
歯周炎は　歯を支えている　骨や歯根膜が歯垢=プラーク=歯糞（はクソ）=歯周病菌の軍団で炎症をおこしたり、腐ることなので
外からみたら、歯石も歯垢もついてない場合も
たくさんあるのですが、
獣医さん達に　そう言われると
そうなのかな？と思ってしまうそうです。

獣医大学では、歯の基礎授業が
今も基本ないのです
そして、歯専用のレントゲンも
2018年位の調べで、一万軒あると言われる
動物病院のうち　800台だったことをお伝えし
これと　プローブで人も犬猫も歯周炎を調べるのだけど

・1本1本の歯をこれで調べないと
見た目歯石がなくても、歯周炎はわからないこと

をお伝えすると理解してくださいます。

でも、歯石から歯周病になるとおもっていたり
食べ物から歯周病になると思っておられる飼い主さんは
90％以上です。

でも，お腹の中で、歯周病のあるお母さんから
生まれた段階で歯周病になることが人では
論文としてもでていて、それを
おみせして，犬猫も同じように子宮で育ち
産道をとおるし，親犬や親猫にも舐められたり
親の食べたものを　一緒に食べたり　水も飲むことの
多い犬猫は　人より親の影響をうけやすいと
思うことをお伝えすると
納得してくれます。

母犬や母猫子犬の頃から歯周病予防とした
適切な歯磨き＆歯のわかる獣医が両輪でそろって
歯周病は予防できることを
お伝えすると，よりナットくしてくださいます。

私は，25年前位からアメリカ獣医歯科を学んで
他の科目の中では、一番歯科の勉強に力をいれてきましたが
動物の歯科は　ほとんどが歯周炎や口の中の腫瘍で
口腔外科となり，簡単ではないことがほとんどです。
できれば，ＰＭＴＣなど予防歯科がひろまり
歯周病になる犬猫達を　獣医全体で早期に
予防できたらよいのに　とおもっています。

そのために　飼い主さん達にこのことを
知っていただき獣医大学で歯科の基礎教育がカリキュラム入って
歯科をまなぶ　獣医師がふえることも
願って，情報発信をしています。



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【渡辺りえ院長　資格・所属してきた学会や研究会】
・日本獣医皮膚科学会（認定医講習全過程終了）
・獣医アトピー・アレルギー・免疫学会
・耳研VEP（犬猫の耳の研究会）
・アメリカ獣医歯科学会トレーニングコース全過程終了
・獣医顎顔面外科学会
・アメリカ獣医歯科専門医の個人勉強会
・日本小動物歯科研究会レベル4（最終コース）
・日本動物病院福祉協会（JAHA)家庭犬しつけインストラクター
・チクチク療法研究会
・動物臨床医学会