なぜか責められてる気がする人へ・自己肯定感が低い人

この動画では、「なぜか自分が責められていると感じやすい人」について、精神科医が詳しく解説しています。

責められていると感じやすい人は、以下のような特徴や背景を持っていることがあります。

・ 感じやすさの原因
過去の経験: 子供の頃の愛着の傷つき（愛着外傷）、虐待、厳しすぎる親との関係などが影響し、大人になっても「責められている」と感じるように学習してしまっている場合があります。
脳の特性: そもそも脳が不安を感じやすい、被害的になりやすいといった特性を持っていることがあります。脳内の物質や記憶の配線の問題も関連しているとされます。
発達の特性: 知的発達に課題があると、怒られる経験が多く、自分が責められていると感じやすくなることがあります。
パーソナリティ: パーソナリティ機能が低いと、被害的に感じたり、ネガティブに捉えやすくなったりします。
自己肯定感の低さ: 自己肯定感が低い人も、責められていると感じやすい傾向があります。
文化: 世間体を気にする文化圏では、より責められていると感じやすくなることもあります。
認知の歪み: 他人の顔色を伺いすぎることで、情報が悪い方向に捉えられ、自分で自分を悪い循環に追い込んでしまうことがあります。

・ 関連する可能性のある疾患や状態
うつ病、双極性障害、統合失調症
HSP（Highly Sensitive Person）的なもの、不安症、社交不安症
発達の問題、知的・精神発達の問題
パーソナリティ障害（特にB群、C群、A群）
トラウマ（PTSDを含む）がある人

・ 対処法と治療
専門的な治療
薬物療法: 被害的に感じやすい場合は、抗うつ薬などが検討され、セロトニンを増やすことが有効な場合があります。
精神療法（カウンセリング）: 学習を通じて不安や困難を乗り越える力を高め、感情やトラウマに支配されず、感情を自分でコントロールできるようになることを目指します。
自分でできるケア
マインドフルネス: 座禅や呼吸法を通じて、感情コントロールの練習をしたり、頭の中を整理したりします。
手帳をつける: 自分の行動や感情を客観的に記録することで、自分を客観視する練習になります。
AIセルフケア: AIと対話することで、自己の内面を深めたり、様々なことを学習したりすることが有効です。

・周りの人の関わり方
相手には丁寧に接することが大切です。
言葉数は少なめではなく、多めに使いましょう。
相手の話を否定せずに、よく聞いてあげる姿勢が重要です。
ただし、常識の範囲内であり、相手の感情に引きずられすぎないことも大切です。

この動画は、「責められやすいと感じる人」だけでなく、その周りの人がどう接したら良いかについてもヒントを与えてくれます。

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【プロフィール】
益田裕介：精神科医
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。
専門は仕事のうつ、大人の発達障害。「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者。趣味は少年ジャンプとお笑い。2020年6月5日より断酒継続中。