Médée / Medea / メデイア
Автор: Dainanagekijo
Загружено: 2023-10-16
Просмотров: 704
メデイア Médée
原作:エウリピデス、セネカ、コルネイユ ほか
adaptation of Euripides, Seneca and Corneille
構成・演出・美術・訳:鳴海康平
conception, direction and scenography : NARUMI Kouhei
初演・映像:2022年12月10・11日、三重県文化会館 中ホール
premier and this video : October 2022, MIE Center for the Arts
/ dainana-cerisaie
*** 出演(映像) cast ( in video)
木母千尋、小菅紘史
桑折現、諏訪七海、神代樹里菜
すぎうらまこ、山形龍平、山﨑千里佳
髙木友葉、水谷日向
KIBO Chihiro, KOSUGE Hiroshi
KORI Gen, SUWA Nanami, KUMASHIRO Kirina
SUGIURA Mako, YAMAGATA Ryohei, YAMASAKI Serika
TAKAGI Tomoha, MIZUTANI Hinata
*** スタッフ staff
舞台監督:北方こだち、北村侑也
照明:島田雄峰、佐伯香奈(LST)
音響:大野ひかり(現場サイド)
音楽:川崎正貴
衣装:川口知美
フライヤービジュアル撮影:松原豊
フライヤーレイアウト:橋本デザイン室
アダプテーション:鳴海康平
stage manager : KITAGATA Kodachi and KITAMURA Yuya
lighting : SHIMADA Yuho and SAEKI Kana
sound : OONO Hikari
costume : KAWAGUCHI Tomomi
music : KAWASAKI Masaki
advertising art : Hashimoto design room
photo : MATSUBARA Yutaka
adaptation : NARUMI Kouhei
※上演台本作成にあたり、山形治江訳(エウリピデス)、小林標訳(セネカ)、戸張智雄訳(コルネイユ)を参考にさせていただきました。
*** 初演時クレジット
主催:三重県文化会館[指定管理者:公益財団法人三重県文化振興事業団]
共催:レディオキューブFM三重
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会
製作:合同会社 第七劇場
produce : Mie Center For the Arts
co-produce : Radio Cube FM Mie
production : Dainanagekijo LLC
supported by Agency for Cultural Affairs and Japan Arts Council
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第七劇場 Dainanagekijo
dainanagekijo.org
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[初演時プログラム掲載のノートより]
自分の人生を自分で選ぶということは甚だ難しい、と感じるのは私だけではないはず。舞台演出家などという職業をやっているのだから、そんなわけないだろうと思われるかもしれないけれど、まったくもってそんなことはなく、自分の人生なのに、なぜだかどうにもこうにもままならない。このままならなさは、私が捨てることが下手だったり、諦めが悪いことに原因があるように思う。何かを選ぶということは、選ばなかったものを捨てることだし、選べなかったものを諦めるということでもある。齢を重ねても、これが上手にならないので、一向に人生もままならない。
とはいえ、メデイアよりはいくらかましなのかもしれない。彼女は自分で自分の人生を選び続けたにもかかわらず犠牲を生み、自らも何かの犠牲になってしまった。
ひとはいつも何かを、誰かを犠牲にしながら生きているのだろうし、ひとりの人生は、ほかの何かや誰かの犠牲の上に成り立っていると言ってもいい。言い換えれば、何も、誰も犠牲にしていない人生は存在しない。
それでも、メデイアが払った犠牲は、端から見れば痛ましい。自分の人生を選ぶたびに、大きな犠牲を払ってきた彼女を思うと、自分の人生を選ぶことには大きな代償が伴い、強い覚悟が必要なことだと気圧されて、私のような小さな人生は物怖じしてしまう。
メデイアの払ってきた犠牲の大きさに畏怖する一方で、彼女は何の、誰の犠牲になったのだろうと気になってくる。私の細々とした想像力でも、国や社会の安全、男の保身、子どもや家族、周囲の無理解や悪意、普通や自然という言葉の暴力、そして自分自身など、気が塞ぐ相手が浮かんでくる。それは現代の私たち一人ひとりを犠牲にする相手とまったく同じように思える。ただ、正確に言うなら犠牲とは大切なものの損失であって、国も男も周囲も言葉も彼女を大切にしているようには思えないことをふまえれば、彼女はただそれらから排除され、疎外されたと言う方が正しいのかもしれない。
私たちはいつも幸せに疎外されながら、生きるために生きてしまう。
母であり、妻であり、女であり、ひとつの存在だったメデイアは、それぞれの幸せから疎外されながらも、代償を払うことでそれに抵抗しようとしたようにも思えてくる。自分自身も含めた、ひとりの自分という存在を疎外する相手から自分と自分の人生を守るために。
メデイアの行動は決して良いことではないけれど、誰かの幸せのために疎外され、排除されているひとが必ずどこかにいることを、どこにでもいることを忘れてはいけないし、彼らそれぞれの歌に耳を傾けてほしいと、彼女は叫んでいるように私には思える。
最後に、もうすぐ3年になる不安定な情況の中で大変なクリエイションに関わってくれたみなさん、応援してくれたみなさん、三重県文化会館、そしてご来場のみなさんに心からの感謝を。
鳴海康平
第七劇場 代表 演出家、Théâtre de Belleville 芸術監督
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