「黄昏へ」 【第19回邦楽器とともに③】 ー新作歌曲を揃えてー Modern Japanese Songs with Traditional
Автор: 日本歌曲協会
Загружено: 2025-07-02
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<第19回邦楽器とともに ー新作歌曲を揃えてー>より(動画)③
2024.10.21(月)東京文化会館・小ホール
映像制作 公益財団法人日本伝統文化振興財団
詩:吉田義昭
曲:吉川和夫
歌:丹呉由利子(MS)
箏:木田敦子
尺八:田辺頌山
【解説】
春の終わりの黄昏時でした。友人の葬儀を終えた後、不意に道を失い、帰り道を探していました。見失った風景が風景画のように思えてきました。鳥たちが群れをなして西空の方に飛んでいきます。日没の空でした。太陽も西空へ帰っていくようでした。その時、雨が降ってきました。川縁の桜の木の枝から、輝いている雨に濡れ、桜の花びらや葉が落ちてきました。花や葉が散るのも、土に帰って行くのだと思いました。雨も川や海に帰って行く。死んだ友人の顔を思い浮かべました。彼は何処に帰ったのか。私も何処か、帰る場所を探さなければならない。風に背中を押され、この風景の中で、風も帰る場所を探しているようでした。この風景に無常観を感じてはいけない。皆、帰る場所を探しながら生きているのだと呟きました。黄昏時には、誰しもが、静かに どこかへ帰っていくのです。
(詩 吉田 義昭)
黄昏(たそがれ)へ
薄緑の葉の上に雨が輝き
桜の花びらが散っています
枯れた花が落ちてくるのは
生まれた土に戻りたいのです
雨も空から帰ってきました
川面に夕日と花びらを浮かべ
川の水は飛び跳ねながら
春の海に帰っていきます
風の音も日が暮れる音も
花びらが落ちる音も聞こえ
黄昏時には 誰しもが
静かに どこかへ帰ります
私も私の道に帰っていきます
鳥たちは夕焼けの西空へ
群れをなし飛んでいます
家路へ夕日が沈まないうちに
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