コロナ禍の"希望のひとしずく" 北海道七飯町生まれの新しい日本酒がデビュー 「箱館醸蔵」の挑戦 (21/05/23
Автор: 北海道ニュースUHB
Загружено: 2021-05-22
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北海道の暮らしをつなぎ、未来を考えるシリーズ「北海道つながるドキュメント」を始めます。1回目は「コロナ禍の希望のひとしずく」です。
来週、道南生まれの新しい日本酒がデビューします。
この新酒、地域経済に大きなインパクトをもたらしています。
着々と出荷の準備が進められているのは5月24日に発売される新たな日本酒「郷宝」です。
製造したのは、2021年道南の七飯町にできた酒蔵「箱館醸蔵」。
杜氏の東谷浩樹さん。納得の仕上がりになりました。
箱館醸蔵 東谷浩樹 杜氏:「品のいい吟醸香が感じられて程よいうまみもしっかりあって非常に飲みやすいお酒ができたと思います」
酒米と仕込み水も七飯町産にこだわりました。
「郷宝」という名前には郷の宝で作る酒、という意味が込められています。
「箱館醸蔵」の社長、冨原節子さん。
元々は七飯町で100年以上続く酒店を営んでいました。
酒蔵を立ち上げたきっかけは?
箱館醸蔵 冨原 節子 社長:「旅行に行くとその土地にある料理と酒はマッチしますよね。(道南は酒蔵が)なくてなんとなくさみしいなと思っていた」
約35年ものあいだ日本酒の酒蔵がなかった道南に誕生した「箱館醸蔵」。
道外の酒蔵で酒造りも学んだ冨原さん。
次第に「自分でも造りたい」という思いが強くなり、道南にとっては久々の酒蔵が生まれたのです。
箱館醸蔵 冨原 節子 社長:「常に目の届くところに酒蔵がある。それが違和感なく地域に溶け込んでいくように私はなりたいし、努力します」
この挑戦を後押ししたのがクラウドファンディング。
出資した人には火入れと割り水をしない「生原酒」という酒が発送されるとあって2000万円以上の支援が集まりました。
クラウドファンディングの支援者しか手に入らない生原酒の「郷宝」を置く函館市の居酒屋です。
本町 大人の和料理 あき山 秋山 一巳 料理長:「地元のコメ、地元の醸造所で作っていて、まずそれが楽しみ。料理もそれにあったものを出していければ」
1週間塩漬けした後、ボイルして軽く"くん製"した「くじらベーコン」
「郷宝」のつまみとして、お客さんの評判も上々です。
本町 大人の和料理 あき山 秋山 一巳 料理長:「(2019年)9月にオープンして次の年コロナ禍。その時はひどかったですね。(Q.その状況で「郷宝」は?)一筋の光ですよね」
コロナ禍で月の売り上げは半分以下に…その分、箱館醸蔵への期待は大きいものがあります。
さらに酒造りで生まれる副産物を使った、新商品の開発も急ピッチで進んでいます。
魚まさ五稜郭総本店 高野 信子さん:「アイスがおいしい季節には間に合わせたい」
七飯町にできた日本酒の酒蔵「箱館醸蔵」。
函館の居酒屋では製造過程で生まれる副産物「酒かす」を使ってスイーツを試作していました。
魚まさ五稜郭総本店 高野 信子さん:「郷宝のカタラーナを試作中です」
こちらが現在、試作中の「酒かす」を使った「カタラーナ」です。
水上 孝一郎 記者:「最初はクリーミーなんですけど、酒の香りが広がる。食べたことない味です」
夏までに正式なメニューにする方針で、土産品としても販売する予定です。
魚まさ五稜郭総本店 高野 信子さん:「お店にきていただいて郷宝と地元の食材を召し上がって、最後のしめにカタラーナという流れができればうれしい」
さらに、函館駅近くのホテルでは酒かすに加えて、精米の際に生まれる「米ぬか」を使った新メニューを考えていました。
函館国際ホテル 木村 史能 総料理長:「(酒かすで)漬けこんだ若鶏に、かたくり粉を入れて今度は米ぬかを多めにたっぷり入れます」
でき上がったのは「酒かす」とコメの中心に近い「上白ぬか」を使ったから揚げです。
サクっとした音が響き渡る衣。
コメの味も楽しんでもらおうとあえてこさずに米粒を残しています。
水上 孝一郎 記者:「すごいサクサクしています。お酒の香りも広がります」
副産物を使った料理は、ほかにも15種類以上。
「酒かす」と味噌を合わせて濃厚な味わいになったタラの西京漬けや、ほんのり酒の香りが広がる杏仁豆腐など。
夏ごろまでにメニュー化を検討しています。
函館国際ホテル 木村 史能 総料理長:「コロナ禍のときに何もやらない、じっとしてるわけじゃなくて、どんどんチャレンジして少しでも明るいニュースをふりまければなと思います」
実は箱館醸蔵、「商品開発に活かしてくれるなら」と企業向けに、副産物を無料で提供しています。
箱館醸蔵 冨原 節子 社長:「足元から元気な声が聞こえればいい」
箱館醸蔵 東谷 浩樹 杜氏:「道南に酒蔵を根付かせたい」
道南ではほかにも、北斗市の「函館水産高校」で、近年水揚げが増えている「ブリ」と「酒かす」を使った商品開発の授業が始まっています。
約35年ぶりの酒蔵がコロナ禍に立ち向かう起爆剤に。
道南の希望を背負った新たな日本酒の発売が近づいています。
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