浮気してた彼女から1年ぶりにLINEきた
Автор: 夜隅。
Загружено: 2025-07-20
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まっすぐ帰れば、たぶん20分もかからない距離。
だけど今日はどうしても、その20分が億劫だった。
だから私は、
コンビニで100円のカフェラテを買って、
帰り道とは逆方向の道に、ちょっとだけ歩いた。
家に帰っても、特に何かがあるわけじゃない。
ごはんは作り置きがタッパーに眠ってるし、
テレビをつけても、どこかで誰かが問題を起こしてる。
スマホは通知が一個も来てないし、
冷蔵庫には、賞味期限が明日のヨーグルトがひとつ。
…うん、べつに、帰る理由がない。
だから私は、交差点をひとつ越えて、
いつも通らない裏道を歩く。
昼間に通れば、ただの住宅街。
でも夜になると、街灯の少なさと静けさで、
ちょっとだけ物語っぽくなる。
靴の音が、コツコツ響く。
誰も見てないから、ちょっとスキップしてみる。
べつに楽しくはないけど、
ほんの少しだけ、「元気そうな私」を演出できた。
途中の自販機で、いちばん明るいボタンを押して、
あたたかい紅茶を買う。
両手にドリンクという謎のスタイルで歩く。
左手があったかくて、右手はぬるい。
どっちも私で、どっちも私でないような、変な夜だ。
ひとつ先の角を曲がると、小さな公園がある。
昼間はちびっこたちでにぎわってるけど、今はシーソーもすべり台も眠ってる。
私は迷わずベンチに座って、まず紅茶をひとくち。
やっぱり、ぬるい。
でも、ぬるさに救われる日もある。
誰もいない公園で、ベンチに座ってる自分をちょっとだけ想像してみる。
マンションの4階あたりから私を見下ろす誰かがいて、
「あの人、なに考えてるんだろうね」とか、勝手に言ってくれてたら嬉しい。
ほんとは、なにも考えてないんだけど。
夜風が通り抜けて、ちょっとだけカップが揺れる。
それに合わせて、私の心も少しだけふらついた。
何かに寄りかかりたい気持ちと、誰にも見られたくない気持ちが、
同じくらいの強さで存在している。
スマホを取り出して、なんとなくカメラを開く。
ベンチの端に置いたカップを撮る。
光が足りなくてピンボケになるけど、
それがなんだか今日っぽくて、保存した。
「寒いな」と声に出してみる。
誰もいないから、ちょっとだけ声が弾む。
誰にも聞かれないって、すこしだけ自由だ。
ベンチから立ち上がって、大きく伸びをしたら、
肩がごきっと鳴った。
なんだか、その音が「帰る時間だよ」って言ってる気がして、
私は素直にそれに従う。
あたたかい飲み物が両手から、
ぬるい思い出になっていく。
夜の公園を背にして、
私は帰る。
たぶん明日も、似たような日になる。
でも今日、ちょっとだけ道を外れたことで、
“どうでもいい日”が“まあ悪くない日”になった気がする。
それで十分だと思った。
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