白影紗夜の物語 — 風に還るひと
Автор: Merayo - 音と祈りの物語
Загружено: 2025-11-11
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むかし、山あいの小さな里に「紗夜」と呼ばれる娘がいました。
白い霧のように静かで、誰よりも人に寄り添うのに、
どこかこの世から半歩だけ離れた気配をまとっていました。
人々は彼女を「白影の紗夜」と呼びました。
人と神のあいだ、境に生まれた存在だと、古くから語られていたからです。
紗夜には、守るべき境がありました。
人と人ならぬものの領分を分ける「細い糸」のようなものです。
それは目には見えませんが、
紗夜の心が強く結ばれるほど、その糸は解けてしまう。
紗夜は長く人の世に留まることができないのです。
それでも、紗夜はある青年と出会いました。
春の野で、花の匂いの中で、静かに目が合いました。
二人は多くを語らずとも、心が寄り添うのを感じました。
焚き火を囲んだ夜、雨宿りの軒先、風の色を眺める黄昏。
名前を呼ぶことは、ただ「ここにいる」と伝えるようなものでした。
けれど、想い合うほどに境は薄れ、
紗夜の姿は、少しずつ霧のように淡くなっていきました。
青年は知っていました。
名を呼べば、紗夜はもとの場所へ戻ってしまうことを。
それでも、呼ばずにはいられませんでした。
紗夜もまた、応えていました。
たとえ長く続かなくとも、その時は確かに生きていたからです。
別れは、涙ではなく、静かな祈りでした。
紗夜は風となり、光となり、
朝の霞や、揺れる草の影や、季節のめぐりに溶けていきました。
消えたのではありません。
帰っていったのです。
いまも、風が頬を撫でるとき、
ふと胸が温かくなるとき、
紗夜はそばにいるのでしょう。
道はほどけず、また結ばれる。
人の世でも、神のもとでも。
『白影紗夜の物語』
Music & Lyrics — Merayo
Voice — Himi
雨の森 息をひそめ
白き霞が 地をなでる
灯籠ひとつ 揺れたなら
あなたを 思い出す
呼ばぬように
呼びたくなる
「紗夜」という名は
境の綱
呼べば 空が裂かれる
名は 魂のかたち
白影よ 紗夜よ
帰りゆく風よ
あなたに触れたなら
わたしは光になる
神のもとへと ほどけてゆく
愛を残して
──────────────
──────────────
掌に 残る温もり
雪のように 溶けていく
抱きしめたい ただそれだけ
それすら 叶わない
忘れぬように
呼びたくなる
「紗夜」という響き
胸に刺さる
呼べば 風が泣きだす
名は 心の証
白影よ 紗夜よ
帰りゆく星よ
別れの先でさえも
想いは散らぬままに
神のもとへと ほどけた声を
わたしは抱く
──────────────
やわらかな霧となり
あなたの指を すり抜ける
空のどこか
風のどこか
わたしは まだここにいる
呼ばなくていい
探さなくていい
それでも――
また会える
──────────────
呼べば 空が開かれる
名は 魂の灯り
白影よ 紗夜よ
帰りゆく虹よ
季節が巡るたび
風があなたに触れる
神のもとへと ほどけた声は
明日に咲く
──────────────
呼べば 夜が明けてゆく
名は 祈りの光
白影よ 紗夜よ
帰りゆく夢よ
出会いは終わりじゃない
道はまた結ばれる
神のもとでも 人の世でも
また会いましょう
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