親友と妻が...僕は一部始終見届けた【朗読・小説】
Автор: 夜の朗読 そよ風
Загружено: 2025-12-15
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/ @soyokaze39
【作品名】
親友と妻が...僕は一部始終見届けた【朗読・小説】
【ストーリー】
僕がゆりえに出会ったのは、今からちょうど三十年前のことだ。あの日のことは、五十三歳になった今でも鮮明に覚えている。四月の終わり、桜はすっかり散って、代わりに若葉が眩しく輝く季節だった。大学三年になったばかりの僕は、高校時代からの友人四人で遊園地に来ていた。
「おい、かずき、あれ乗ろうぜ」まさしが指さしたのは、園内で一番人気のジェットコースターだった。待ち時間は四十分。僕たちは列の最後尾に並んだ。まさしという男は、昔から女性に困ったことがない。整った顔立ちに、人懐っこい笑顔。何より、躊躇なく声をかけられる度胸があった。
僕とは正反対の人間だ。彼女が途切れたことがなく、二股、三股は当たり前。根っからの遊び人だったが、不思議と憎めない男だった。列に並んで五分ほど経った頃だろうか。「可愛いねー」突然、まさしが声を上げた。振り返ると、僕たちのすぐ後ろに女の子が四人並んでいた。
その中の一人に、僕の視線は釘付けになった。肩にかかるくらいの黒髪。白い肌に、少しだけ垂れた優しそうな目。派手さはないけれど、どこか惹きつけられる透明感があった。彼女は友人たちと何か話していて、まさしの声にちらりとこちらを見た。その瞬間、僕の心臓は大きく跳ねた。
一目惚れだった。二十三年間生きてきて、あんな感覚は初めてだった。「俺たちも四人で来てるからさ、一緒に遊ぼうよ」まさしは臆することなく声をかけた。女の子たちは顔を見合わせた。僕が目を奪われた彼女は、あまり乗り気ではなさそうな表情をしていた。
でも、他の三人が「まあいっか」「いいよ」とノリノリで答えると、彼女も渋々といった様子で頷いた。こうして僕たちは、男女八人で遊園地を回ることになった。彼女の名前はゆりえといった。当時十九歳、大学一年生。僕より四つ年下だった。僕は何度もゆりえの隣に行こうとした。
でも、まさしが先回りして、ずっと彼女の横を陣取っていた。まさしはゆりえを気に入ったらしく、グイグイと話しかけていた。ゆりえは愛想笑いを浮かべながらも、どこか困った様子だった。僕はというと、他の女の子たちに話しかけられても、緊張してうまく返事ができなかった。
もともと女性と話すのが苦手だった。好きな子が目の前にいるのに、何もできない自分が情けなかった。夕方になり、遊園地を出る時間になった。八人で連絡先を交換した。スマートフォンなんてない時代だ。携帯電話のメールアドレスを教え合った。「えー、この後ご飯食べに行こうよー。
ねえ、ゆりえちゃん」まさしが駄々をこねた。ゆりえは困ったように笑って言った。「ごめん、うちは親が厳しいから帰らないと」他の三人の女の子は「行こ行こー」「カラオケも行きたーい」とはしゃいでいた。僕は正直、限界だった。好きな子の隣にずっとまさしがいて、自分は何もできなくて。
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