宮良康正　🌈黒島口説🎈うりずんの詩🌈　CD音源　歌詞付き　👇歌詞👇　【八重山民謡】

『黒島口説』
さてぃむ変わらん　黒島(くるしま)や島ぬ流りや
かない形祝(かたいわ)う寿(くとぅぶち)　其(す)ぬ気色(ちしち)
いやいーやー　豊かなる世(ゆ)ぬ　しるしさみえ
雨(あみ)や十日越(とぅかぐ)し　風(かじ)や静(しじ)かに
作(ちく)る物作(むづく)い満作しょうてぃどぅ
仲本(なかんとぅ)　東筋(ありしじ)　伊古(いーく)　保里村(ふりむら)
保慶(ふき)や宮里(みゃざとぅ)　番所宿々(ばんしゅやどぅやどぅ)
花ぬ遊(あし)びや　歌や三味線(さみしん)　てんとぅるてんとぅる　面白(うむしる)むぬさみ
今(なま)ぬ囃子に　口説(くどぅち)ゆみゆみ　サーッサ　イヤサッサー

村ぬ有様見渡しば　天(てぃん)ぬ星宿(ししゅく)に
形取(かたどぅ)りて　千代(ちゆ)も豊かに　民遊(たみあし)ぶ
いやいーやー　昨夜(ゆび)ぬ綱引(ちなひ)きさみえ
西(いり)ぬ大将(てーそー)　東(あがり)ぬ大将(てーそー)
皆々揃(みなみなする)とてぃ
足や松本(まちむとぅ)　腕(うでぃ)や黒金(くるがに)
寄(ゆ)しくば　寄し寄し(ゆしゆし)
いーや　いやーちゃんとぅ切(ち)りたさ　負きやん負きやん
袖(すでぃ)ゆいうすびば　サーッサ　イヤサッサー

節(しち)ん違(たが)わん　雨露(あみちゆ)ぬ恵(みぐ)み深きに
くぬ御代(みゆ)は老(う)いむ若きむ　諸共(むるとぅむ)に
いやいーやー　弥勒世果報(みるくゆがふ)ぬ　しるしさみえ
ばんどぅさばくい　家(やー)ぬ鼠(うやんちゃー)がどぅ
筑ぬ干蛸(ふしたく)けー取(とぅ)てぃ　前(めー)ぬ高岡登(たかむいぬぶ)とてぃ
うんぶいかーぶい
月(ちち)や眺みてぃ　うかしや見(ん)ちゃさみ
焼かり猫(まやー)がみゃうみゃう　ははー　ちゃんとぅ逃(ぬ)ぎたさ
今(なま)ぬ囃子に　口説(くどぅち)ゆみゆみ　サーッサ　イヤサッサー

しんとぅ心(くくる)は梅桜(んみざくら)　匂(にう)い引かさり
袖衣(すでぃぐるむ)　花ぬ女童(みやらび)　引ち連(ち)りてぃ
いやいーやー　巡(みぐ)てぃ六月(るくぐゎち)　今(なま)どぅ走(は)り来(ふ)る
豊年(ふん)ぬ遊(あし)びや　老(う)いてぃん若さん
袖(すでぃ)や引き連(ち)り　腰(くし)や押(う)さりてぃ
磯々浜下(いすいすはまう)り　錦交りぬ花ぬ雲山(ふむやま)
匂(にう)い　ふくふくさんさん
いーや　わしたさばくい　舟(ふに)ぬ大将(てーそー)　舵取(かじとぅ)り 囃子ぱうぱう
招く扇(おーじ)や舟子(ふなぐ)　勇(いさ)んでぃ　ヘイヘイ
漕(く)ぐ舟見(ふにん)ちゃりば　さてぃさてぃ面白(うむしる)むぬさみ
今(なま)ぬ囃子に　口説(くどぅち)ゆみゆみ　サーッサ　イヤサッサー

眺む心(くくる)は有明(ありあき)ぬ　月(ちち)に思(うむ)いぞ
照(てぃ)り勝る誠浮世(まくとぅうちゆ)ぬ　しるしさみ
いやいーやー　黒島(くるしま)女童達(みどぅんたー)が　昨夜(ゆび)ぬ浜下(はまう)りさみえ
浜蟹取(はまがんとぅ)らんでぃ　足や高足　横足(ゆくあし)ちかとてぃ
ありあり　アダンぬみーから大爪(うふちみ)　うちふいふい
あがきつぁあぶ　ヘイヘイ
今(なま)ぬ囃子に　うぐゆなはぶら　サーッサ　イヤサッサー

『うりずんの詩』
うるずぃんぬぐとぅに　肝心(ちむぐくる)持(む)てぃば
浮世(うちゆ)荒波ん　糸(いとぅ)ぬ上(うぃ)から
サー　うるずぃんぬ風(かじ)よ　ヤファヤファとぅ吹きよ

梯梧(でぃぐ)ぬ花散りてぃ　草葉ぬ緑(みどぅり)
野山(ぬやま)色(いる)変わてぃ　風(かじ)ん涼(しだ)さ
サー　うるずぃんぬ風(かじ)よ　ヤファヤファとぅ吹きよ

空飛(すらとぅ)ぶる鳥(とぅい)ん　野山(ぬやま)咲く花に
たわむりてぃ遊(あし)ぶ　心嬉(くくるうり)さ
サー　うるずぃんぬ風(かじ)よ　ヤファヤファとぅ吹きよ

海や青々(あぅあぅ)とぅ　白浜ぬ磯(いす)に
打ち寄(ゆ)しる波に　千鳥(ちどぅり)鳴ちゅさ
サー　うるずぃんぬ風(かじ)よ　ヤファヤファとぅ吹きよ

御万人(うまんちゅ)ん揃(する)てぃ　うるずぃんぬ詩に
我した此(く)ぬ島ぬ　世果報(ゆがふ)願(にが)ら
サー　うるずぃんぬ風(かじ)よ　ヤファヤファとぅ吹きよ

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