第二部各論　第２章７節　ホスト依存症と女性の発達障害　

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ホスト依存症と女性の発達障害

00:00 OP
02:05 依存傾向が強い人
04:15 恋愛関係、友人関係、親子関係
06:50 金銭感覚、生理的不快感
08:16 親の立場として

本日は「ホス狂と女性の発達障害」というテーマでお話しします。

ホス狂、ホス狂いとか言ったりしますけど、これは何かというとホストにハマってしまっている女性のことです。

すべての女性とは言いませんが、ホストにハマる女性のうち、発達障害の症状を持つ人は結構多いんです。
今回はホストにハマりやすい人の特徴、及びそれが発達障害とどうリンクしているのかを話そうと思います。

ホストの患者さんもいますし、ホスト自体を批判したいわけじゃないんですが、やっぱり女性を食い物にしている部分はどうしてもあるんじゃないかなと思います。
個人の自由だとは言いますが、やはり女性を金づるとしか見てないというか、そういうところはどうしても職業的にあるんじゃないかなと思います。

「精神科医も患者のことを金づるだと思ってるだろ」とか言われるかもしれないですけど、ちょっと違いますよ、それは。
それを言ったら不動産とかどうなんだ、他の職業はどうなんだとか言われそうです。

でも女性の立場に立って、この場は言わせてもらいます。
やはりホストは悪いところはありますね、悪いです、はい。
それをわかって遊んでもらいたいとは思うのですが、ハマりそうな人は遊んでほしくないです。

どういう人がハマってしまうのか、そして自分の身を壊してしまうのか、ということを話そうかなと思います。

■依存傾向が強い人

まずは依存傾向が強い人です。
あとは衝動性のコントロールが困難な人たちはやはりハマりやすいです。

衝動性のコントロールの困難さは個人差があります。
特に発達障害の人、ASDやADHDがある人は衝動性のコントロールが難しいので、ハマりやすいです。
ホストはハマる要素がたくさんあるんですね。

例えば、アルコールを飲むことでハマらせる。
外見、イケメンを集めることでハマりやすい。
音楽とか光の要素もあるだろうし、優しい言葉とか枕営業をするとか、エースと呼んだりして売上で競争させる、お客同士で戦わせる、ホスト同士で戦わせるみたいな形で依存させていくという要素があります。

パチンコ屋みたいな感じですよね。
アルコールに関しては物質依存ですが、ホストへの依存を行為依存と言ったりします。
買い物依存、ギャンブル依存とか、行為に対して依存することを行為依存と言ったりするんです。
スマホ依存、SNS依存もあります。

依存させるためのテクニックやノウハウが日々蓄積されて、それが活かされている、というのがホストという遊びの要素ですね。

ASD、ADHDのある人、発達障害がある人は、内面の評価が困難だったりするんですよね。
相手の表情とか相手の気持ちを読み取るのが苦手です。
そして自分自身の内面を理解するのも苦手なので、どうしても外見に注意が向きがちなんですね。
だから外見に弱いんですよ。
他の女性よりも面食いの人が多いですね。なのでハマっちゃうというのがあります。

■恋愛関係、友人関係、親子関係

あとは要素としては、恋愛経験、友達が少ない、親子関係が希薄だったりするのが特徴の一つです。
こういう特徴がある人がホス狂いになりやすいということです。

そういうところに行くと承認欲求が満たされるので行ってしまう。
恋愛経験が少ないから、恋愛の独特なドーパミンにハマっちゃう。不倫も結構似ているんですね、そういう意味では。
恋愛経験が少なくて、女友達が少なくて、親子関係も希薄な人は不倫にハマりやすかったりします。
ホストも結構似てますね。

発達障害があると、やはり恋愛の知識が乏しかったり、恋愛ドラマをあまり見たことなかったりするので、すごく刺激的みたいです。

だからベタなことをやったりとか、それはよくある手法だよというのがわからなくてハマっちゃう。
あと、友達づきあいをした経験が少ないので、喋れたり友達と一緒に遊ぶような要素、デートに行くというのもただの恋愛ではなくて、友達関係としての楽しみみたいなこともあって、ずるずる行きやすかったり。

長くホストと付き合っていたりとか一緒にいると、恋愛感情はもうなくなりつつあるけれど、友達として大事だからとズルズル続いちゃうことも結構あります。

あとは親子関係にトラブルが多いことが多いですね。
それはなぜかというと、発達障害の子の親も発達障害や発達障害グレーであることが多いので、どうしても過干渉になったり、振り回されたり、あとは逆にネグレクトのようになってしまったりとかそういうことも多い。
親子関係がうまくいかないから、ホストで安心感を得ることもあるようです。

この安心感や承認欲求がすごい麻薬なんですよね。
本来であれば、友人関係とか職場とか、親子関係で満たされるものが、ホストの場でしか満たされなかったり、そういう場所でしか友達が作れなかったりするので、やはり依存しやすかったりします。
歌舞伎町でしか友達ができないみたいなパターンも多かったりしますね。

■金銭感覚、生理的不快感

金銭感覚がザル、金銭感覚があまりないのも特徴です。
あとは生理的不快感に対する抵抗感が低い。だから水商売に行きやすかったりします。

お金を稼ぐとかお金の感覚がよくわからなかったり、水商売が働きやすかったりもするだろうし、ルールとか規則とか少なかったり。

あとは性行為が不快感を伴うんだけれども、そこに対する無頓着みたいなものがあったりします。
不快感があっても、それと自尊心が結びつかなかったりとか。
そもそも自己肯定感が低いので、それぐらい生理的な不快感があっても、自分にとってはふさわしいだろうと思ってしまう人も多いです。
ここで稼いだお金をホストに費やしてしまうことは、一般的というか、よくある話です。

ホスト側もどういう女の子がハマりやすくて、どういう子が太客になってくれるのかっていうのはやっぱり研究していて、発達障害の人っていうのは狙われやすいですね。
発達障害、境界知能の子たちは狙われやすいなと思います。

■親の立場として

本人が困っていることもあるだろうし、親の立場として困っている人たちもたくさんいます。

親としてどういうことができるんだろうと思うと思うんですよ。
思春期のときに子どもの発達障害の特性がわからずに、頭ごなしに否定してきてしまった親御さんたちは、たぶんたくさんいると思うんです。

昔は今ほど発達障害に対する知見が多くなかったり、学校の先生たちも知らなかったりして、問題が大きくなってからそのことに気づいた親御さんもいるだろうし、今ようやくこの動画に辿りついた親御さんもたくさんいると思います。

そういう人たちがどうしたらいいんだろう、ということを話そうかなと思います。

基本的にはやっぱり話を聞く。否定をしないというのは大事です。
彼女たちが傷ついていること、騙されていることに本人たちが気づいてないかと言ったら、気づいてるんですよ。
気づいてるけれども、そこから抜け出せない、やめられない。

頭ごなしに否定したらうまくいかないですね。
きちんと共感して、問題を一緒に考えていくことが大事です。

アルコール依存、ギャンブル依存、大麻依存、覚せい剤依存でもいいんですけど、一緒なんですよね。
本人もダメだとわかっているんだけどなかなかやめられない。

そういうことに一緒に取り組んでいくことが大事です。
通院をサポートしていく。
衝動性のコントロールに関していうと、ADHDの治療ですからコンサータやストラテラ、インチュニブとかあります。
承認されていないという思いがあるから、それは今まで満たされなかったものだから、きちんと理解してあげる。承認してあげる。

発達障害（神経発達症）という疾患そのものをやっぱり親が否定するんじゃなくて、一回飲み込んで受け入れて理解していくことが重要です。

水商売をして汚らわしい。もうあんたなんか嫌いだとか、そういうことを絶対言ってはいけないし、傷として残っているから、よくないよね。
だからきちんと謝るとか、そういうことも重要ですね。

とにかく依存症の治療は結構大変なんですよ。
長くかかるし、一個一個やっても、やっぱりもう一回スリップしてしまうことはありますから。
とても大変なんですけどもやっていくということです。

自助会もやってますし、家族会もやってますから、もしよかったらうちの自助会も利用してもらえればなと思います。

今回はホス狂いと女性の発達障害というテーマでお話しました。
もちろん、親の立場じゃなくて本人も通院してもらったら、いろんな治療法がありますから安心して受診してください。

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