ロマン的幻想曲「誓い」ボッタキアリ IL VOTO Ugo Bottacchiari
Автор: RomanzaMandolino
Загружено: 2023-04-27
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ロマンツァマンドリーノアンサンブル第21回定期演奏会
2022.11.20 トッパンホール
客演指揮:進藤 知哉
Romanza Mandolino Ensemble The21st Regular Concert
浪漫曼陀林樂團 로맨차 만드리노 앙상블
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ウーゴ・ボッタッキアリ
Ugo Bottacchiari
(1879.3.1Castelraimondo~1944.3.17 Como).
ロマン的幻想曲「誓い」(1910)
Il Voto, Fantasia Romantica
作者は1879年3月10日イタリア、マルケ州マチェラータのカステルライモンドに生まれ、1944年3月17日ロンバルディア州のコモで没した作曲家、指揮者。地元の名家に生まれた。幼少時から音楽的感覚に優れている点を両親が見いだし、18歳でベザロのロッシーニ音学院に入学し、P.マスカーニに音楽理論、和声とフーガを学んだ。
マスカーニは彼を称し「天性の才能を備えた若者で多くの事をなし遂げるだろう」と予言的な言葉を遺している。1899年にはまだ学生であったが歌劇「影”L’Ombra”」を作曲し、マチェラータのラウロ・ロッシ劇場で上演、成功を収めオペラ作曲家としてのスタートを切った。卒業後はルッカの吹奏楽団の指揮者やパチーニ音楽院で教鞭をとるなどしたが、移り住んだコモでは同地出身のA.カッペルレッティと親交を結び、マンドリン合奏団フローラの指揮を務めた(この楽団の指揮はその後かのU.ゼッピに引き継がれた)。
ちなみに郷土カステルライモンドの一画には、郷土の誇りとしてウーゴ・ボッタッキアリ通りが設けられている。
マンドリン楽曲としては斯界の金字塔である交響曲「ジェノヴァへ捧ぐ」、「交響的前奏曲」、詩的セレナータ「夢!うつつ!」など今も多くの奏者に愛される銘品の数々を残し、長く続いた斯界誌の”Il Concerto”の主幹も務めた。
時すでに1910~20年代と言えばウィーンではA.ベルクやA.シェーンベルクがドデカフォニーを生み出し、ロシアではA.スクリャービンが神秘和音などを駆使してして調性の概念をなくそうとしていた時代であったが、10代で直面した母の死によって「生と死」=「喜びと苦しみ」という作者の音楽の根幹を成す対立軸は情緒的に深く刻み込まれた。
また師であるP.マスカーニと傾倒したR.ワーグナーの影響を受け、代表作と言われるものの多くは後期ロマン派風の分厚い和声と情緒連綿たる旋律に彩られている。本邦の斯界では標準的な編成と合致する事もあり、現在の日本にあっては特に貴重な作品群となっている。(実際にはもっと多彩な作品があるのだが)
彼の友人であるアーノルド・コルドーニは彼の葬儀にあたり、次のようなメッセージを送っている。「ウーゴ・ボッタッキアリは繊細な感覚を理想的に再現し、天球の神聖な調和や、魂や心の親密な弦の振動からも、遠く離れた運動からでもインスピレーションを得る事が出来、音楽芸術に対して、生まれ持った独自の気質を持っていました。彼には生まれながらに芸術家の血が流れていたと言っても過言ではありません。(略)」
本曲は1910年10月の”Il Plettro”誌主催の第3回作曲コンクールに於いてS.ファルボの「田園写景」、L.メッラナ・フォークトの「過去への尊敬」と共に一等金牌を受賞した作品。マンドリン3部、マンドラ2部、マンドロンチェロ、マンドローネ、ギター2部、コントラバスと1910年当時としては大編成のものである。また本作の主題は作者のお気に入りであったようで、ミサ曲や歌劇「愛の悪戯」他の作品に引用的に用いられており、後年には本作とほぼ同一の構成を持つ管弦楽作品”l’Abbandonata”も作られている。
参考資料:
・Giuseppe Gaggiotti : Ugo Bottacchiari nel Centenario della nascita 1879-1979 (1982)
資料提供 マンドリン音楽資料館
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