「煎茶よりてん茶」「炉が足りない」 世界的な抹茶ブームで全国有数の茶の産地にも変化
Автор: RKB毎日放送NEWS
Загружено: 2025-06-25
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日本食ブームや健康志向の高まりなどから、抹茶の人気が海外でも高まっています。この抹茶ブームを追い風にしようと、いま福岡特産の「八女茶」の産地では、煎茶畑を抹茶の原料であるてん茶栽培に切り替える農家も出ています。需要の増加とは裏腹に、消費者の「お茶離れ」を危惧する声も。お茶の産地で今、何が起きているのでしょうか。
緑茶の輸出量、7割が「抹茶」
福岡県の八女地区で開かれた八女茶の現地説明会。JAが、参加者16人に対し、生産者の高齢化など八女茶を取り巻く現状を説明しました。600年の歴史を誇り、高級玉露として知られる八女茶ですが、いま大きな転換期を迎えています。JAふくおか八女 茶業課 永松修 課長
「昨今は非常に抹茶ブームで国内外、今非常に需要が拡大しています。抹茶ブームに乗っていけるよう、対応できる範囲で対応しているところです」健康志向の高まりなどから人気が集まる抹茶ですが、その輸出量もうなぎ上りで増えています。農林水産省によりますと去年1年間の緑茶の輸出量は、およそ8800トン。輸出量はこの10年間で2.5倍以上に増加しましたが、7割ほどを抹茶が占めていると言います。
抹茶の原料「てん茶」栽培を増加させた農家
最近では抹茶を愛好する海外の有名人も増加。八女でも去年の秋ごろから国内外からの問い合わせが殺到し、生産者が対応に追われています。八女美緑園製茶 江島一信 代表
「ここの茶畑に関しては全部、抹茶の原料となるてん茶にしました。できるだけ、抹茶ブームに乗っかって生産量を上げなきゃいけませんので、そういうことでうちは今7割ぐらいは抹茶にシフトを変えています」以前は煎茶が7割、抹茶の原料となるてん茶が3割だった美緑園。抹茶ブームの高まりを受けて、その割合を逆転させました。八女美緑園製茶 江島一信 代表
「同じ1キロでも単価が全然違う。てん茶は煎茶の2倍ですね。2倍から3倍ぐらい違います」
茶葉を乾燥させる「炉」が足りない
アメリカやヨーロッパのほか、中東ドバイからのニーズも高まっていて、美緑園のてん茶工場は今、フル稼働しています。しかし抹茶の生産で課題となっているのが、茶葉を乾燥させるための「炉の不足」です。茶葉の乾燥炉は県内に4カ所しかないため、これ以上の抹茶の生産は難しい状況にあると話します。八女美緑園製茶 江島一信 代表
「これから世界的な抹茶の流れが加速するようであれば、八女でもてん茶の工場が増えていくんだろうと思います」
「一番茶」の平均価格、1000円以上値上がり 消費者の八女茶離れを危惧
さらに、「玉露の生産量日本一」を誇る八女市ですが、いま生産者の人手不足が深刻化しています。この抹茶ブームが続き利益率が上がれば後継者も増えそうですが、問題はそう単純ではありません。福岡県茶商工業協同組合 流通部会 木屋康彦 部会長
「海外輸出というものが出てきたことによって量のバランスが変わってしまったわけですね。ですから、てん茶が増えることによって、実はお煎茶関係、こういうものが原材料として流れていっているので、実は日常のお茶というものに影響は出てきています」長年、八女茶が愛されてきた理由は、高品質な煎茶とブランド化された玉露です。しかし、抹茶ニーズの高まりなどを背景に、その年の最初に摘み採られる新芽で作られた今年の「一番茶」の平均価格は、1kg=4265円と去年より1000円以上も値上がり。急激な「抹茶シフト」によって消費者が八女茶を飲む機会を減らし、その存在感が薄れていくのではないかと危惧されています。JAふくおか八女 茶業課 永松修 課長
「本来はやっぱり玉露の産地といったところがイメージとしてあるので、それを基本にしながら、抹茶の需要に沿っていければと思っています」資材の高騰などに苦しんできた生産者たち。突如として訪れた抹茶ブームをチャンスとして生かせるのか、日本一のお茶どころで試行錯誤が始まっています。
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