“松原大火”が物語る「風の怖さ」(静岡県)【わたしの防災】
Автор: SBSnews6
Загружено: 2020-12-01
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防災最前線です。12月に入り空気が乾燥し火災が発生しやすい時期になります。30年ほど前、伊東市の中心街で40棟以上を焼く大きな火事が起きたのも12月の風が強い日でした。大きな火災を起こさないための教訓を、この火事から考えます。
<伊東市消防団 齋藤一彦団長>「もうすごいなんてもんじゃないし、二度と経験できるようなものでもないし、したくもない」
2020年、伊東市の消防団長になった齋藤一彦さん(56)は、32年前に市内で発生した大火災の経験者です。1988年12月15日夜、伊東市の市街地を大きく焼いた通称「松原大火」です。死者は出なかったものの、焼失面積は5000平方メートル。全焼した25棟を含めて46棟も焼く大火災となりました。
<伊東市消防団 齋藤一彦団長>「ちょうどこの辺りで消火活動をしてた。恐怖というよりも驚きの方が先だった。炎の大きさに。もう山のようにオレンジ色の炎が上がっていた」
なぜここまで大きな火災になったのか。当時、近くの商店で働いていた下田充利さんは、火事が大きくなった原因を目の当たりました。
<下田充利さん>「とにかく風が強かった。家屋の残骸が頭の上を飛んでいく様子を見た。飛び火をして、結果200メートル先の住民の家屋が焼失した。2次災害ですよね」
当時の資料によると、この日、伊東市周辺で観測された最大瞬間風速は25.7メートル。出火当時も、平均14メートル程の風が吹いていたとされています。
<下田充利さん>「風の怖さは当時のことを経験してるだけに一番怖い。風の威力というものは」
当時の記録では、出火元の第1現場は21棟(うち全焼8棟)が燃えたのに対し、約200メートル離れた第2現場は25棟(うち全焼17棟)が燃えました。“飛び火”した2次現場が、出火場所より広く燃えたのが松原大火の特徴の一つです。
地元の伊東消防署も、この時期の強風を念頭に市民に警戒を呼び掛けています。
<駿東伊豆消防本部 大塚篤人副署長>「強風時は火災が発生すると燃え広がりが早い。数年前に発生した糸魚川の火災も、飛び火により110メートルから200メートル近く離れた場所で燃えてしまった。今はメールなどで出火場所がわかると思いますので、そこを見て、自分たちが風下側にいるのかどうかを確認して(避難して)欲しい」
火災の経験を風化させてはいけないと齋藤団長は意気込みますが、コロナ時代にジレンマを感じています。
<伊東市消防団 齋藤一彦団長>「若い世代にそういった火災があったことを伝え、今後の訓練に生かしていけたらと思っている。ただこの(コロナの)状況なのでなかなか訓練ができない」
新型コロナの影響で訓練ができないときだからこそ、消防団員一人ひとりが自覚を強く持ち、市民も火事に注意してほしいと話します。
<伊東市消防団 齋藤一彦団長>「世の中は新型コロナ一色に染まっているが、災害はいつ起こるか分からない。そんな中で防災意識を高めつつ火の用心に努めてほしい」
大火災の教訓を改めて見つめ直すことが大切です。
#オレンジ 12月1日放送
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