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ゆっくり歌激団のスイス編。今回は2022年にようやく乗ることができた車両をご紹介します。
首都のベルンやチューリッヒを中心に、特急/長距離快速列車を担当する新型2階建て車両『RABe 502』型です。
スイス国鉄では「FV Dosto」と呼ばれます。
前回に特集したRABe501型”Giruno”と違い、スイス国内専用車両として企画されました。
最高速度は時速200キロ。オール2階建て構造ながら幹線ならどこでも対応できるサイズで製造され、1編成あたり680人(快速仕様)も乗せられる、収容力と柔軟性の高さが自慢です。
そして何より凄いのが、2階建て車両なのにも関わらず、車体傾斜装置を備えた振り子式車両だったことです。
制御式振り子装置を駆使し、カーブでスピードを落とさず走れる機能を有していました。

ところが、ゆっくり歌激団はこの車両になかなか乗ることができずにいました。
車両自体は2018年にデビューし、私達も何度もスイスを訪れるたびに乗ろうとしていたのですが、車庫にいるだけだったり、突然車両変更が起きていたのです。
というのもFV Dostoは故障や不具合の多い、いわくつき車両でした。
そのせいで、ETR700並の納入遅延を引き起こしていたほどです。
理由は世界でも珍しい、2階建て車体を制御する振り子装置のせいでした。
他にもFV Dostoに隠されたやらかし芸がたくさんあります。スイスの景色とともにお楽しみください。

Instagram にてオフショットや動画に出てきた車両の詳細画像を載せています。
  / yukuri403  

0:00 今日はスイスの迷列車？
1:19 今回の主役 RABe502型"FV Dosto"
2:40 FV Dostoのスペック
4:18 オール２階建て新幹線、E4系Maxとの比較
5:59 前パン構造が外観の特徴
8:51 電気機器の配置にも工夫が見られる
9:37 日立製の2階建て車両カラヴァッジョとの比較。交流電化と直流電化の違い
12:14 駆動方式は片側の台車だけが駆動する0.5M方式を採用
13:30 ２階建て車両には珍しい車体傾斜装置(振り子装置)を搭載
15:52 スイス国鉄最大規模の発注だったFV Dosto
16:42 期待の新鋭車両だったはずが…
17:19 製造前からいくつもの大問題が発生
20:03 一番の問題は自慢の振り子装置
21:11 メーカーがどうしても完成させたかった理由
21:40 しびれを切らしたスイス国鉄は…
22:37 乗り心地の悪さはゆっくりさんでも分かるほど。

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