【精神科医が解説】うつ病“初期症状5つ”|落ち込み・頭が回らない…早期発見サイン
Автор: こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Загружено: 2025-06-05
Просмотров: 5269
うつ病に気づく「初期症状5つ」を精神科医が徹底解説。
#精神科 #うつ病 #初期症状
0:05 (1)はじめに
0:23 (2)うつ病は早期発見と早期治療が大事
3:10 (3)うつ病に気づく初期症状5つ
3:18 ①気分が晴れない
5:07 ②楽しめない
6:50 ③眠れない
8:33 ④イライラする
10:17 ⑤頭が回らない
12:02 (4)もし初期症状に気づいたら
14:24 (5)まとめ
うつ病では早期発見と早期治療が大事ですが、そのためには「頭が回らない」など、一見目立ちにくい「初期症状」に気づくことが大事です。そのために知っておくべき初期症状をまとめました。
「うつ病に気づく初期症状5つ」について、精神科医が15.5分で解説しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com
府中カウンセリングルーム(提携カウンセリングルーム)https://fuchu-counseling.com
チャンネル登録お願いします / こころ診療所チャンネル
↓詳しい内容はこちらです。
(1)はじめに
うつ病は決して特別な人だけがかかる病気ではありません。実際、人口の約5%の方が発症するとも言われており、誰にでも起こりうる身近な精神疾患です。
うつ病は「気分の長期的な落ち込み」が特徴的で、興味や意欲を失うことも少なくありません。これは単なるストレス反応ではなく、セロトニンの不足など脳内の不調が主な背景にある「脳の機能的な問題」なのです。
症状は大きく3つに分けられます。まず「こころの症状」として落ち込みや罪悪感、思考力などの脳機能の不調が現れます。次に「からだの症状」として、だるさや疲れやすさのほか、様々な自律神経症状が出現します。そして「行動の変化」として、人を避けたりイライラするなど、周囲から見てもわかりやすい変化が起こります。
(2)うつ病は早期発見と早期治療が大事
なぜ早期発見が重要なのか
早期発見には3つの大きなメリットがあります。
まず「重症化の防止」です。症状が軽いうちに対処することで、うつ病の重症化を防ぐことができます。次に「回復期間の短縮」があります。早期対応によって、回復までの時間を短くすることが期待できます。そして「生活復帰」の面でも、早く対処することで自分らしい日常生活を取り戻しやすくなります。
早期治療のメリット
**治療効果の面では**、症状の改善可能性が早期ほど高まり、慢性化のリスクを低減できます。また、早めに治療して改善することで、再発の可能性も減らすことができます。
**生活への効果としては**、日常生活への影響を最小限に抑え、仕事や人間関係への支障をなるべく減らすことができます。結果として生活の質の低下を防ぎ、より充実した日々につなげることが可能になります。
初期症状から早期発見へ
一見微妙な変化でも、それが初期症状だと知っていれば気づきやすくなります。自覚症状もあれば、周囲が変化に気づく場合もあるため、両方の視点から観察することが大切です。
(3)うつ病に気づく初期症状5つ
①気分が晴れない
*特徴*
持続する憂鬱感:一時的な落ち込みとは異なり、長期間続く沈んだ気分
理由のない悲しみ:明確な原因がないのに喪失感や悲しみが現れる
乗り越えられない感覚:通常なら対処できる日常のことも困難に感じる
*日常生活でのサイン*
朝起きるのが非常につらくなったり、些細なことで涙が出たりします。また、表情が乏しくなり笑顔が減ることも特徴的です。
*通常の悲しみとの違い*
期間的には2週間以上続き、強さも日常生活に支障が出るレベルになります。また、ストレスに関係ない漠然とした気分の低下も見られることがあります。
②楽しめない
*特徴*
興味の喪失:以前好きだったことに心が動かなくなる
感情の減少:「楽しい」という感情が湧きにくくなる
孤立感:周りから取り残された気分を自覚する
*日常生活でのサイン*
好きな音楽を聴いても心が動かない、休日の集まりが億劫になって人を避ける、普段見ているテレビにも興味を失ってしまうなどの変化が現れます。
*通常の退屈との違い*
特定の活動だけでなく全般的な活動に興味を失い、喜ぶ能力そのものが低下します。また、一時的ではなく長期間楽しめない状態が続きます。
③眠れない
*不眠のパターン*
入眠困難:布団に入っても2時間以上寝付けない
中途覚醒:夜中に何度も目が覚めて再び眠れない
早朝覚醒:いつもより2時間以上早く目覚めてしまう
*過眠のパターン*
人によっては10時間以上睡眠しても日中眠い、大事な場面でも眠くなる、現実逃避としての睡眠が目立つこともあります。
*睡眠に影響が出る理由*
脳内物質のバランスの崩れ、不安と緊張によるリラックスできない精神状態、生活リズムの乱れやストレスによる体内時計の変調などが考えられます。
④イライラする
*特徴*
過敏な反応:些細なことに反応しすぎてしまう
感情制御の困難:怒りや焦りをコントロールすることが難しくなる
落ち着きのなさ:じっとしていられず、そわそわしたりする
*日常生活でのサイン*
前なら受け流せた些細なことにも強くイライラし、家族や同僚に対して攻撃的な態度をとりやすくなります。貧乏ゆすりや指鳴らしなど、落ち着きのない行動も増加します。
*特に注意したいケース*
男性の場合、うつの症状が悲しみよりも怒りとして表れることが多く、単なる不機嫌と誤解されがちです。思春期や10代では反抗的な態度と間違われやすく、周囲からは性格が変わったと思われることが多いため、うつ病のサインと認識されにくい面があります。
⑤頭が回らない
*特徴*
思考力の低下:考えることが難しくなり、考えがまとまらない
記憶力の低下:覚えたり思い出したりすることが困難になる
判断力の低下:以前なら簡単だったことも決められず、先送りしてしまう
*仕事等でのサイン*
会議の内容が理解できず発言もまとめにくくなったり、本に集中できず同じ箇所を何度も読み返したりします。また、段取りを組むことが苦手になり、同じことでも非常に時間がかかるようになります。
*日常生活でのサイン*
聞き間違いが目立ったり、的外れな返事が増えたりします。買い物で何を買うかを決められない、忘れることや判断できないことで自信を失うなどの変化も現れます。
(4)もし初期症状に気づいたら
まずできる対策
*生活習慣の改善*
生活リズム:決まった時間に寝起きし、乱れている場合は起きる時間から徐々に調整
悪影響な習慣の見直し:多量飲酒やSNS依存など、生活習慣の乱れをもたらす習慣をやめる
運動等の取り入れ:ストレス対策でプラスになる活動を導入する
*気分転換の方法*
音楽:好きな音楽での気分転換
リラックス法:入浴・アロマなどの活用
マインドフルネス:深呼吸や瞑想で心を落ち着ける
*環境調整*
仕事量の調整:業務量の見直しと相談
休息環境:家でしっかり休める状況作り
人間関係の整理:ストレスの大きな人間関係の見直し
受診を検討する場合
以下のような場合は、早めの受診を検討しましょう。
対策をしても不調が続く、または悪化する場合
不眠が続く場合(うつ病は急に悪化することがあるため)
混乱が目立ち、トラブルや衝動的な行動のリスクがある場合
(5)まとめ
うつ病の治療においては、早期発見・早期治療が非常に重要です。そのためには初期症状を見逃さないことが大切な意味を持ちます。
代表的な初期症状として、「気分が晴れない」「楽しめない」「眠れない」「イライラする」「頭が回らない」の5つを挙げました。これらの症状に気づいたら、まずは生活習慣の改善など自分でできる対策を取ってみましょう。
しかし、それでも不調が続く場合や悪化する場合は、ためらわずに医療機関を受診することが大切です。早期の適切な対応により、より良い回復と日常生活への復帰を目指していきましょう。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
#頭が回らない #精神科医
【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
Доступные форматы для скачивания:
Скачать видео mp4
-
Информация по загрузке: