箱根駒ケ岳・神山|封印解除、約10年ぶり!神山縦走コースがついに再開
Автор: ぼっち登山日和
Загружено: 2025-06-16
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箱根外輪山のまんなかに、静かに息づくように立つ山――神山(かみやま)。
標高1,438メートル。箱根火山の主峰で、まるでこの土地全体を見守っているような存在です。
今回は、防ヶ沢(ぼうがさわ)コースで駒ケ岳~神山へと歩きました。
このコースは、2015年に発生した大涌谷の小規模噴火を受けて、火山ガスによる健康被害のリスクが懸念され、長らく通行止めとなっていました。
その期間、実に約9年間。
ところが、2024年に入ってから、現地調査の結果、火山ガス濃度が長期間にわたり検出されない状態が続き、加えて登山道の修復作業も進んだことから、ようやく安全が確認されました。こうした背景を受け、2024年7月19日より、「駒ヶ岳山頂〜分岐点〜防ヶ沢登山口」区間の通行止めが解除されました。かつての静かな道が、約9年ぶりにふたたび歩けるようになったのです。
さらに、2025年3月28日午前10時より、駒ヶ岳〜神山間の登山道も約10年ぶりに開放され、現在は通行が可能となっています。これにより、防ヶ沢登山口から駒ヶ岳を経て、神山へと縦走するルートがついに復活しました。
だから、実際に歩いてみることにしました。そして、調べていて……そのとき、「磐堺(いわさか)」という言葉を知りました。
磐堺(いわさか/磐境)とは、古代日本の神道で用いられた言葉で、神を祀るために設けられた神聖な祭場のことを指します。
自然の石や岩を用いて人工的に区画した空間で、神社の社殿ができる前の、原初的な神の聖域としての役割を果たしていました。
箱根神社の由緒や地元の伝承によれば、箱根山の最高峰である神山を拝するために、南側の駒ケ岳山頂に祭場(元宮)が設けられたとされます。古代祭祀の場としての駒ケ岳山頂は、神山を「天津神籬(あまつひもろぎ)」、駒ケ岳を「天津磐境(あまついわさか)」と定め、神山を祭祀の対象(ご神体)、駒ケ岳山頂の磐座を祭祀を執り行う場と位置づけていました。
こうした古代の祭祀の痕跡に、強く興味をそそられました。
まるでストーンヘンジのような神秘性を感じます。
そして、約10年ぶりに再開されたばかりの登山道が、まるで時を超えて私を呼んでいるように感じられたのです。
この場所には、何かが確かに息づいていました。
歩みを進めるたびに、過去と現在が織りなす静かな対話を感じ、神山と駒ヶ岳の霊気に包まれているようでした。
だからこそ、機会があれば、みなさんにもこの道を歩いてみてほしい。
ゆるやかなハイキング道ですが、深い時間と場所のつながりに出会えるはずです。
撮影日:2025年6月1日(日)
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