広島県・島根県邑南町の巨樹のある神社とパワースポットを巡る
Автор: 神々旅行記
Загружено: 2025-09-06
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■大朝のテングシデ群落
広島県北広島町大朝(おおあさ)に位置する「大朝のテングシデ群落」は、国の天然記念物に指定されている、非常に珍しい植物群です。その特異な姿から、学術的にも文化的にも高い価値を持っています。
◇テングシデとは
テングシデは、カバノキ科イヌシデの変種で、幹や枝が異常に曲がりくねるという特徴を持っています。一般的に、イヌシデの幹や枝はまっすぐ伸びますが、テングシデはまるで何かにねじられたかのような、独特な形をしています。この特有の形態は突然変異によって生じたもので、それが遺伝によって代々受け継がれていることが近年の調査で明らかになっています。
このような変異種は生存競争で淘汰されやすい傾向にありますが、大朝では100本以上ものテングシデが群生しており、これは世界でも唯一のものです。この希少性が評価され、2000年(平成12年)に「大朝のテングシデ群落」として国の天然記念物に指定されました。
◇名前の由来と文化
「テングシデ」という名前は、その不思議な樹形から、地域の古老が「曲がりくねった枝に天狗が来てとまる」と語り伝えたことに由来すると言われています。また、「テングシデを切ったり、枝を折ったりすると天狗の罰が当たる」という言い伝えがあり、地元の人々によって大切に守られてきました。
◇四季折々の姿
テングシデ群落は、四季を通じて異なる表情を見せてくれます。
春(4月下旬頃): 幹いっぱいに黄色の房状の雄花をつけ、同時に若葉が芽吹き、新緑の美しさを楽しめます。
夏: 葉が茂り、深緑の景色が広がります。
秋: 紅葉はしませんが、落葉後に独特な樹形が露わになり、その造形美を鑑賞できます。
冬: 枝に雪が積もり、モノトーンの幻想的な風景を作り出します。
◇観賞ポイント
群落は広島県北広島町大朝の田原・灰谷に位置し、近くには田原温泉や交流館「天狗の里」があります。群落の鑑賞には、近年整備されたあずまや(東屋)がおすすめです。また、曲がりくねった枝がハートの形に見える部分があり、「8個見つけると幸せになれる」というジンクスも生まれており、パワースポットとしても人気があります。
■井仁の棚田 〔日本の棚田百選〕
広島県山県郡安芸太田町にある井仁の棚田は、山深い里に広がる日本の原風景を今に伝える貴重な場所です。その美しい景観と歴史的価値が認められ、1999年に広島県で唯一、農林水産省の「日本の棚田百選」に選定されました。また、アメリカのニュース専門放送局CNNの「日本の最も美しい場所36選」にも選ばれるなど、国内外から高い評価を受けています。
◇棚田の概要と特徴
井仁の棚田は、標高500m~550mのすり鉢状の小さな盆地に、300枚以上もの田んぼが階段状に広がる光景が特徴です。棚田を支える石垣は花崗岩が使用されており、その中には戦国時代から築かれたと推定される古いものも残っています。
この地で開墾が始まったのは平安時代末期から鎌倉時代にかけてと推定されており、室町時代前期には集落が形成されたと考えられています。広島藩の検地帳によると、1638年(寛永15年)には既に現在の棚田とほぼ同じ規模になっていたと記録されており、約500年以上にわたる先人たちの営みが、この美しい景観を築き、守り続けてきたことがわかります。
◇四季の景観
井仁の棚田は、季節ごとに異なる美しい表情を見せてくれます。
春:田植えの時期には、水が張られた棚田に空や周囲の山々が映り込み、幻想的な風景が広がります。
夏:稲が青々と茂り、棚田全体が鮮やかな緑色に染まります。
秋:稲穂が黄金色に輝き、収穫の時期を迎えます。稲刈り後の「はで干し」風景は、日本の農村の原風景そのものです。
冬:稲刈りを終えた棚田に雪が積もると、静寂に包まれた銀世界が広がります。
◇観光と地域活動
棚田を一望できる展望台からの眺めがおすすめです。また、近くには「棚田カフェ いにミニマニモ」があり、景観を眺めながら休憩することができます。
近年は高齢化によって棚田の維持が難しくなってきていますが、地元住民が主体となって「棚田まつり」の開催や、田植え体験会、棚田オーナー制度の導入など、景観の保全と地域の活性化に向けた活動が行われています。
■熊野新宮神社の大スギ
名称: 熊野新宮神社の大スギ(くまのしんぐうじんじゃのおおすぎ)
所在地: 広島県山県郡北広島町志路原(しじはら)
指定: 1983年3月28日に広島県の天然記念物に指定されました。
特徴と大きさ
樹齢: 伝承では900~1000年とされていますが、推定樹齢は500年とも言われています。この長い年月を経て、神社の歴史を見守ってきた証とも言えるでしょう。
樹高: 約39m
胸高幹囲(目通り幹囲): 約6.7m
樹形: まっすぐに天に向かって伸びる、非常に美しい姿をしています。その堂々とした佇まいは、まさに「王者の貫禄」と評されるほどです。
『広島県の巨樹』(滝口進著)という書籍によれば、一本の杉としては広島県内で最も背の高い杉ではないかと記されているようです。
この大スギは、熊野新宮神社の社叢(神社の森)を構成するスギの中でも、最も目立つ存在です。古くから、神社が創建された時の参道の木とも伝えられています。
国道433号からもその姿をはっきりと見ることができ、北広島町の自然のシンボルの一つとして親しまれています。神社のすぐ外側、駐車場の近くに立っているため、その迫力を間近で感じることができます。
■八栄神社の大ヒノキ
広島県北広島町にある八栄神社の大ヒノキは、広島県指定の天然記念物であり、県内でも有数の巨樹として知られています。八栄神社の参道には2本の大ヒノキが並んでおり、それぞれ「雄ヒノキ」と「雌ヒノキ」と呼ばれています。
雄ヒノキ:
胸高周囲が約6メートル、樹高は約25メートル。
根元の北西側に直径20センチメートル、長さ25センチメートルの突出部があり、この特徴から「雄ヒノキ」と呼ばれています。
根の発達が著しく、力強いうねりを見せており、その異様な姿は見る人を圧倒します。
雌ヒノキ:
胸高周囲が約4メートル、樹高は約29メートル。
根元の北西側に窪んだ部分があることから「雌ヒノキ」と呼ばれています。
雄ヒノキとは対照的に、スギのように真っ直ぐに伸びた美しい樹形をしています。
この2本の大ヒノキは、樹齢300年以上と推定されており、八栄神社の長い歴史を静かに見守り続けています。特に雄ヒノキの根の張り出し具合は非常に特徴的で、力強い生命力を感じさせます。八栄神社を訪れる際には、この対照的な2本の大ヒノキの姿をぜひ見比べてみてください。
■久喜銀山遺跡
■志都岩屋神社
志都岩屋神社(しずのいわやじんじゃ)は、島根県邑智郡邑南町岩屋に鎮座する神社です。万葉集にも詠まれた古社であり、縄文時代から続く巨石崇拝を起源とする、非常に歴史のある神社として知られています。
◇所在地と自然環境
志都岩屋神社は、標高約606mの弥山(みせん)の山腹に位置しています。境内から弥山の頂上へ向かう山道には、巨大な岩塊が点在しており、その景観は「岩海」と呼ばれ、昭和54年に島根県の「天然記念物及び名勝」に指定されています。これらの巨岩には、それぞれ「夫婦岩」「行場岩」といった固有名がつけられています。また、境内には町の天然記念物に指定されている大ヒノキもあります。
◇御祭神と御由緒
御祭神は**大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)**です。この二神は、日本の国造りを行った神として知られています。
神社の起源は、縄文時代に遡る巨石崇拝にあり、古代の人々が巨大な岩を神として信仰していたことに始まります。その後、出雲族がこの地に来住し、国造りを行った大己貴命と少彦名命の二神が祀られるようになったと伝えられています。
◇万葉集との関連
志都岩屋神社は、万葉集の巻三に収められた、生石村主真人の歌に登場する「志都の岩屋」であるとされています。
「大汝(おほなむち)少彦名(すくなひこな)の いましけむ 志都の岩屋は 幾世(いくよ)経(へ)ぬらむ」
この歌は、「大己貴命と少彦名命がいらっしゃったという志都の岩屋は、どれほどの年月が経ったのだろうか」という意味で、この地が古くから神聖な場所として認識されていたことを物語っています。
◇ご神体「鏡岩」と信仰
神社の拝殿の後ろには、高さ10mほどの巨大な一枚岩「鏡岩」がそびえ立っています。この鏡岩が神社の御神体とされており、その表面には無数の小さな穴が開いています。この穴に「こより」を通して結ぶことができると、願い事が叶うといわれ、縁結びのパワースポットとしても知られています。
◇修験道の霊場
平安時代には、日本の山岳信仰と仏教が結びついた修験道の霊場となりました。弥山や周辺の巨岩には、修験者の修行の内容や居所を示す名称が付けられており、現在でもその痕跡を見ることができます。
志都岩屋神社は、古代からの信仰の歴史、万葉集に登場する由緒、そして壮大な自然が融合した、神秘的な魅力を秘めた神社です。
0:00 始まり
3:14 地図
3:37 大朝のテングシデ群落
13:42 熊野新宮神社の大スギ
21:13 八栄神社の大ヒノキ
29:19 志都岩屋神社
40:04 久喜銀山遺跡
53:08 井仁の棚田 〔日本の棚田百選〕
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